次世代再生医療
再生医療を飛躍的に前進させる
セルフリーの培養上清治療
器官や組織の再生に重要な役割を果たすのは、移植した幹細胞そのものではなく、
幹細胞から放出された生理活性物質だった
次世代再生医療とは、自家幹細胞の移植治療ではなく、幹細胞を培養する過程で精製される上清液のみを投与する新しい治療法です。
再生医療の研究が進むなかで、組織の再生に重要な役割を果たすのは、移植した幹細胞そのものではなく、幹細胞が放出する生理活性物質であることが分かってきました。サイトカインやエクソソームが内在している幹細胞にパラクライン的に作用し、損傷や老化によって機能が低下した箇所に細胞を集めることによって組織は再生します。
サイトカインやエクソソームなどの生理活性物質を多量に含む培養上清のみを体内に投与することで、幹細胞の機能発現や分化誘導を促進し自然治癒力を高められるのではないかと研究がすすめられ、現在では幹細胞移植と同等もしくはそれ以上の再生効果が確認されています。
培養上清を投与すると自然治癒を高める2つの働きが!
01損傷した器官や組織に
存在する幹細胞本来の
機能を呼び覚ます
01損傷した器官や組織に存在する
幹細胞本来の機能を呼び覚ます
02損傷部位に幹細胞を誘導、
02増殖させ
必要な細胞に分化する
02損傷部位に幹細胞を誘導、増殖させ
必要な細胞に分化する
培養上清がもつ再生にかかわる4つの生物学的効果
培養上清治療は幹細胞自体は移植されないので、自身の細胞採取が不要で、かつ静脈点滴でも塞栓症リスクも低く身体的な負担が小さい治療法です。点滴だけではなく、注入、吸入、点鼻、点眼と疾患にあわせた多様な経路で投与可能で、一刻を争う急性疾患にも対応できる治療の幅が広いのも特徴です。
培養上清の作製も自動培養によるオートメーション化が進んだことで大量生産も可能になり、長期冷凍保存もできるので、幹細胞移植と比較すると経済的負担も大幅に抑えられ、幹細胞治療の次代を担う進化系実用医療として注目を集めています。
再生医療における培養上清治療の特徴
-
01高い安全性
-
02低侵襲
-
03幹細胞移植と同等の有効性
-
04多彩な投与経路
-
05大量生産による安定供給
-
06低コスト