歯槽骨欠損への応用
インプラント治療を希望する3名の患者(54歳~87歳)において、抜歯窩の骨量不足を補うGBRに幹細胞培養上清を使用しました。すべての症例で培養上清と共に基材として牛骨由来の骨補填材を使用しました。
症例No. | 年齢 | 性別 | 部位 | 術式 | 基材 | 培養上清 |
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1 | 87 | 男 | 31 | GBR | 骨補填材 | 高濃度Re:Right-CELL リキッドタイプ |
2 | 54 | 女 | 47 | GBR | 骨補填材 | 高濃度Re:Right-CELL リキッドタイプ |
3 | 71 | 女 | 13から24 | GBR | 骨補填材 | 高濃度Re:Right-CELL リキッドタイプ |
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症例1 抜歯即時インプラントオペレーション症例
87歳男性
抜歯したのは31番。プロービング検査すると唇側側の骨がかなり深く吸収されており、抜歯即時インプラントと同時にGBRを行いました。
術後2ヵ月、角化歯肉の付着状況と成熟を確認できました。
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症例2 抜歯窩治癒不全症例
54歳女性
1年ほど前に47番を抜歯したが、治癒がよくなく骨欠損が生じていました。骨欠損状況をプロービングにて確認すると、プロービングデプスが12㎜ありました。
骨再生完了後インプラント治療を予定しているため、骨補填材と吸収性メンブレンを用いGBR を行いました。 -
症例3 埋伏歯抜歯後GBR 症例
71歳女性
13番から24番相当の欠損部にインプラントリハビリテーションを予定しましたが、水平的骨吸収が高度に進行しているためGBRを計画しました。鼻口蓋神経付近にある完全埋伏の過剰歯を取り除く必要があったため、その骨欠損部にも併せてGBRを施すことにしました。
鼻口蓋神経を掻爬して過剰歯を取り除くと、唇側から口蓋側に通じる大きな骨欠損が生じていました。そこで、骨再生スペース確保の目的で、チタンでサポートされている強度の高い非吸収性メンブレンをトリミングして骨欠損部をカバーし、骨補填材に上清液を浸み込ませ、抜歯により骨欠損した箇所と前歯部に充填しました。非吸収性メンブレンを設置し、ナイロン糸で縫合しました。
術後2ヵ月歯周組織の治癒は極めて良好で、発赤や腫脹、排膿などの炎症症状はなく、非吸収性メンブレンの早期露出などもありません。
今回の症例を担当した医師
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谷口善成(たにぐちよししげ)
神奈川歯科大学卒業。1991年に埼玉県さいたま市にたにぐち歯科を開設。2003年日本口腔インプラント学会研修施設(総合インプラント研究センター)学術担当理事に就任、2004年G.O.I.A(グローバル・オーラル・インプラント・アカデミー)常任理事に就任、2005年日本スウェーデン歯科学会常任理事に就任。
今回の症例で使用した培養上清情報
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- 名称
- 高濃度Re:Right-CELLリキッドタイプ
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- 細胞種別
- 歯髄
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- 細胞提供者
- 日本人10歳未満児童
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- 培養工程
- 国内ラボのCPCで作製。不純物を極限まで除去
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- 販売会社
- 株式会社ステムセルテック
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